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使いやすい家事動線のついてのご相談です

【ご相談内容】

夫婦共働きなので、家事の負担が少ない家に住みたいと思っています。
建売住宅だと一般的な間取りなので、お世辞にも使い勝手の良い家だとは思えません。
注文住宅だと使いやすい家事動線を実現する間取りは作れますか? 専門家のアドバイスをお願いします。

このご相談に、アルルホームズがお答えします!

動線とは?

日常の生活や仕事で、建物内を人が移動する経路を線で表したものです。動線は間取りで決まります。

間取りを自由に作れるということは、実は難しさも同時に存在します。100点満点の大満足ということもありますが、30点しか取れないということもあり得るのです。

逆に既製品(建売住宅)には百点満点はなかなか望めないけれども、平均点では60点くらいは取れるということです。せっかくの家づくり。30点でも60点でもなく100点の大満足できる設計をするために簡単ですがこれだけは押さえておきたいというポイントをいくつかお伝えします。

1.間取りを考える前に把握しておかなければならないこと

まずあなたがやるべきことは、あなたの敷地、敷地の外にあるものをしっかり把握することです。

具体的には、隣地、隣地に建つ建物、道路、水路などです。例えば、敷地のすぐ東に大きなマンションがあれば残念ながらそこには朝日は入ってきません。日照・雨落ち・雪落ちのことで 隣人ともめている方がいかに多いことか。こんな家を建てられたら家のバルコニーに全く日が当たらないし洗濯物も乾かなくなる。私の家の前に水たまりができてしまうから洗車しないでください。このようなトラブルに巻き込まれないために、間取りを考える前に敷地、敷地の外にあるものを しっかり把握することです。

2.持ち物をチェックしよう

間取りを始める前に次にしていただきたいのは、新居に持ち込む予定の家具の寸法を測るという作業です。たんすやお仏壇やピアノ、冷蔵庫、 洗濯機などの大型の電気製品については必ず行なってください。 そして家づくりノートに記録しておくのです。

3.間取りは陣取り合戦をやって決める

いよいよ間取りに入ります。それでは敷地条件や持ち込む家具の大きさを把握した上でゾーニングを決めておけば後は設計士にお任せしても大丈夫です。ゾーニングというのはおおよその位置関係作りのことです。この辺に玄関、リビングはこの辺という具合に大きな〇でざっくりとした位置関係を表していきます。

4.優れた間取りの家はこの三つにこだわってこそ生まれる

良い設計、優れた間取りには、ある共通点があります。それは三つの物の動きが良く考えられているということです。三つの物とは何かと言うと「人・光・風」 です。人の動き、これは動線と言われます。水回りが近くにあって行き来がしやすいプランを家事動線が良いなどと言いますね。この動線が良いプランを作りたいなら新居での実生活をイメージしてみることの方が有効です。

 〇ご主人が仕事から帰ってきたら、まずスーツはどこでぬぐのか?

 〇そのスーツはどこに置くのか?

 〇食事が終わった後の団欒はどこでどんなスタイルで行うのか?

 〇風呂に行く際に着替えはどこに置いてあってどうやって取りに行くのか?

 〇子どもが学校から帰ってきたらどうやって自分の部屋に行くのか?

これを重視するとリビング階段という間取りになったりします。必ずリビングを通らないと自分の部屋に行くことができないので半ば強制的に子どもとコミュニケーションが取れるという考え方ですね。動線が重なる部分つまり人の動きが激しい部分があまりにも狭かったりすると 、生活しづらいということがあります。それだけでなく危険なケースもあります。 階段を登りきった辺りに2階のトイレがあったりすると、誰かが階段を登りきった時、子どもが急にトイレから飛び出してきたりすれば階段から転落してしまう事故も考えられます。

次に光の動きです。採光 と言います。 強い家を作るためにはある程度の壁を残しつつ限られた中で最適な窓の配置をすることが重要です。また何が何でも南側の窓でないとだめだと思っている方も多いのですが、北西にしか窓が取れないような部屋でも窓の取り方次第では十分明るさを維持できます。北側の窓と言うと暗い印象を持たれるかもしれませんが集中力を維持しやすいので勉強部屋などには最適だと言われているくらいです。

最後に風の動きです。通風と言われます。風通しの良い家は長持ちします。湿気がこもるのは家にとってもそこに住む人にとってもあまり良いことではありません。ですから風の流れを考えて窓を採用するということが大切です。一つの部屋に最低でも窓は二つないと風は流れません

5.プランニングの ポイント

家づくりで最も楽しいのは、新しい住まいがどんな家になるかを考える時間です。家づくりは、子どもをどう育てたいかで、子ども部屋をどう作るかが考えられます。自分たちのくつろぎ方で、リビングの作り方も変わってくるでしょう。成功の秘訣は、これからの生活像をどうしたいのか、明確にしておくことです。

6.家事上手な家を作る

プランニングによっても、家事ストレスを減らすことはできます。 生活動線を考えた家は、家事動線も短いです。毎日の些細な行動をうまく間取りに生かすことで、散らからないようにしたり片付けが楽になる家ができます。次に紹介するのは、この問題を解決するためにプランニングして成功した例です。

ある家庭のご主人さまは家に帰ってきても、寝るまで自分の部屋には行かないそうです。茶の間で鞄を置いてスーツを脱ぎ、お風呂に直行します。脱衣室にはパジャマと下着が置いてあり、入浴後はそれに着替えて食事です。 タンスのある寝室には、寝るまで行かずに、ゆっくりと茶の間で過ごします。奥さまもご主人さまのスーツをその都度、寝室のタンスにしまうことを、いつからかしなくなりました。そして居間の長押にハンガーでスーツを吊るすようになったのです。アイロンも居間でかけていたので、その場所にご主人さまの仕事関係の物を置くことは、奥さまにとっても楽なことでした。家を建てる際、奥さまからそんなお話を聞いたので、 LDK にクローゼットを作りました。

仕事から帰ってきて着替える時の動線、仕事カバンの置き場、スーツの置き場を考えると、その場所にあるのが自然だったのです。アイロンをかけたり、ノートパソコンが置ける多目的カウンターも LDK の一角にゆったり設け、これらの収納も十分取りました。家事の全てを同一フロアフロアで済ませることができるのは、奥さまにとっても非常に楽なことでした。家が片付づかないのは、物の居場所が定まっていないからです。使う場所に収納を設けることで、家の片づけ方がだいぶ違ってくると思います。

結論「働くママを応援する家」の生命線は家事動線

人が家の中でどのように動いているのかを計算しながら、間取りや物の配置を考えていくことで、動きやすい動線が確保出来るのですが、特にキッチンやお風呂場といった水回りの動線をしっかりと意識すると、奥さま(お母さん)の家事に費やす時間が減ることにつながります。動線を工夫するためには、セオリーにしがみつくよりも、家の中での生活をイメージしてみる事の方が効果的かつ実践的です。

現在お住まいの家で不便だなと感じていることはないかを思い出しながら考えて行くと、建てた後でイメージが違ったと思うことを限りなく軽減することにつながります。動線に配慮していく中で、「働くお母さんを応援する家」として私たちがご提案していることの一つが、リビング階段です。 リビング階段とは、リビングの中に2階への階段を配置することで、子ども達の部屋やご主人さま(お父さん)の書斎、ご夫婦の寝室が2階にあっても、必ずリビングを通らないと自分の部屋に行くことができないという動線になります。

奥さま(お母さん)が家事を行う中心の場所はキッチンです。帰宅した家族がキッチンに入ってきた時に気づいて、例えば洗濯物を渡し、自分の部屋に自分で持って行ってもらえるようお願いすることもできますね。 奥さま(お母さん)が家の中で一番長くいる場所、キッチンやキッチンにつながったリビングなどを動線の中心にすえて移動すれば移動がスムーズです。

リビング階段は、家族同士のコミュニケーションの時間を増やすことにも役立ちます。リビング階段が設置されていない家は、廊下に階段が設置されていることが大半で、玄関を開けたら廊下と階段が見えるという間取りも少なくありません 。ということは玄関から直接2階の自分の部屋に行けてしまうので、子どもが帰ってきたら、気づかない可能性もゼロではないしコミュニケーションをとる機会が減ることになります。

これを機会に、住まいに必要な間取り、動線を考えてみてはいかがでしょうか? ご家族の環境、状況にぴったりあった間取りや動線について考えてみてはいかがでしょうか?

間取り、動線についてご不明な点がありましたら、遠慮なくご相談ください。